豆電球の庭
秋はかけ足
10月17日 自宅庭のバラが「見て!」と顔を覗かせた
2度咲が珍しい
この庭を造り始めて経験がないほどの雨が少なかった7月
宿根草は辛そうに葉を丸め 早々と茶褐色に染まる変化を見せた
自衛本能だと考え その姿を見守る
気がつけば秋
10月30日土曜日の朝 ナナカマドやモミジの赤 シラカバとポプラの黄が空色に映える
金魚も陽の光を喜んでいる ピチャンと跳ねた
自宅庭のあのバラが そっと顔を出している 今日は11月6日(土)あれから3週間 秋バラは長く美しさを楽しませてくれるように思う花の名は ❝ピエール・ドゥ・ロンサール❞ 一番美しい状態の花
秋はかけ足
一週間前の美しい紅葉は あっという間に姿を変えた
葉を落とした木々が 冷たい季節の訪れを知らせる
雪虫を見つけた日から とっくに時はすぎているがまだ雪を見ていない
葉を落とした木の枝が寒々として 空の面積が広がったように思える
あと少しで雪やみぞれを 繰り返しながら冬を迎える
天高く・・・肥ゆる秋
熱中症になったの?
8月の中頃 花たちを見回り・・・
「暑いね 頑張って」と声をかけ・・・
辛そうな花に「喉乾いたね」と水をやる
でも 全ての花たちに水やりすることは叶わず・・・
それぞれの防衛本能だろうか
・葉を丸めたギボウシ
・地上全てが枯れ込んだアスチルベ
・花茎がいつもの1/3ほどで花を咲かせるキスゲが
今ひとつ元気がない
・秋まで葉を広げ庭を飾ってくれるはずのキョウガ
ノコも枯れて
・アナベルは花数こそ勝っているけど 花色が
いつものグリーンの美しさは無理のよう
おすそ分けしてもらうドライフラワーは
たぶん作れない
・アガパンサスは 花首をうな垂れて
地上部が枯れた花たちが 果して地下で根が生きているだろうか 心配になる
マイナス面ばかりが目について苦しくなる
無残だけれど 写真を残すことにしてみた2021年花シーズンの庭
23日の月曜日 花友が抱えるほどのセンニチコウを届けてくれた
さっそくドライフラワーに・・・3色を花束にする作業は楽しい
可愛らしい花を皿に飾ってみた
9月初めに花が咲くであろうセンニンソウが唯一元気に成長していて 期待が高まる
「こんな年もあるさ」と 自分自身に言い聞かせてみた
”秋の庭をもっともっと・・・”
ー霜月に考えたことー
植え付けてから3年目の9月
幾度かのネズミの食害にもめげることなく
”仙人草”が初めて咲いてくれた
可愛らしい白い小花が秋の風に揺れる
「よく頑張ったね」って声をかけてみたの
壁を覆うほどではなかったけれど
イメージするものに少し近づいたように思う
成長してほしいと願いながら、茎や葉をそっと撫でてみた

9月の中旬まで庭はまだ力強く
大好きな植物たちが、葉の形や色で私を楽しませてくれる
アナベル・ギボウシ・アサギリソウ、そしてアジュガやフウチソウ
ピンクの小花をつけたフウロソウ・・・みんなとても元気
ここが気に入ったと言っているようで嬉しい
株分けや植え替えも少しずつ進めた
もっと素敵になるよね
きっと良くなるものね
自分で呟いて
うんうん・・・とうなずく私
日向、半日陰、日陰、乾燥、湿潤
それぞれの条件に合う植物を選んで植えたけれど
正面の土は、乾いてパサついていたし
廊下の北側は、湿って粘土層が厚かった
花たちはきっと苦しかっただろう
刈り草を積み上げて堆肥化させたものを
植物の周囲に重ねる作業は現在も進行中
今は、ミミズがたくさん住む環境ができてきた

パーゴラをくぐると イトトンボがグループで飛び交い
ナナホシテントウが、秋の陽光を楽しんでいる
ほのぼの・・・ 幸わせ♪
小さな益虫たちが生きられる環境がここにはある
春に種を蒔いたコスモスが大きく花開き
10月の庭に彩りを添えてくれた

おすそ分けをいただき、花器に活けて・・・
注文していた サラシナショウマが届き
豆電球の庭に仲間入り
秋の庭を
もっともっと充実させたい

でも あなたは そこに咲いてほしい
頑張って!
冷え込んだ日の朝、水溜りに薄氷が張ってお~ 寒ぶ!

ギボウシも、 フウチソウも ・ ・ ・眠りについたよう
間もなく 雪の毛布に包まれる庭
そうしたら ・ ・ ・
また花遊びをしようかな
こんなふうに
また 庭造りのイメージをふくらまそう
6度目の花の季節のために ・ ・ ・

花が咲いた